2012-01-28

台本の書き方2-自分で作る!PR映像制作ガイド-


【3-4企画編4 台本の書き方2】

詳細な台本を書く前に「構成(案)」を作る。つまり、まず先にVPの最初から
最後までの枠組みを先に作るということを前回説明しました。
といっても、いきなり経験のない人に「構成を書け」と言っても何から手を
つけて良いかわからないかと思います。


今回は、構成案の典型例を説明しましょう。

















●オープニング
VPの導入部です。
オープニングで求められる映像表現は「商品イメージの訴求」などと言います。
つまり、見て欲しい相手(=買って欲しい相手)に、その商品の特長とマッチ
したイメージを見せて「この商品は○○○な感じの物なんだな・・・」と、
まず漠然とした印象を頭に思い描いてもらうことです。
「高性能」を売りにした商品なら、かっこいい映像やBGMを使うでしょう。
「癒し」が売りなら、ゆったりとした映像にやさしいBGMとなるでしょう。
ここで忘れてはいけないことは、商品をハッキリと見せることと、商品名を
明確に表示して見せることです。

●商品説明
次に、その商品の特長を具体的に映像で見せます。
基本的には特長そのものを実際に撮影した映像になります。しかし、そう簡単
には行かない場合もあります。
・ホテルや旅館のような施設や設備が特長となるもの
・美容院やエステサロンのようにサービス内容や技術が特長のもの
・洗剤や化粧品その他、効果が肉眼では見えないもの
・システムやソリューションなど

その場合は、次のような手法が効果的です。
[映像効果]
蛍光灯などが点いている普通の状態で、ただ室内を撮ってもあまり魅力的な
雰囲気には映ってくれません。そういう場合は、映像全体の色彩を少し暖色
にシフトさせたり、すこし画面全体をぼんやりさせたり処理します。
[イラストやCG動画]
肉眼では見えないものや、ビジネスソリューションなどの場合はわかりやすい
図表やイラスト、可能であればCG動画などで説明します。
[使用者のコメント]
特長や価値が、使った人の印象や感想に拠るところが大きい商品は、使用者
のインタビューを使うのが有効です。
[比較映像]
テレビ通販などでよくある「使用前/使用後」や、従来品や他の類似品との
性能差を比較した映像を使用します。

また、説明すべき特長が複数あれば、このコーナーが2、3、4・・・と続く
ことになります。ただし、説明したいそれぞれの特長には優先順位をつけて、
VPの中で紹介する時間の長短や内容の大小にメリハリをつける必要があります。
一番大事な、その商品の命となる特長を一番最初に詳しく紹介して、次の
特長は短く簡潔に、あまり重要でないものは箇条書き程度に並べるか、
VPでは省いてカタログなどの紙面に任せるといった方法を取ります。

●商品情報
紹介した商品を、見た人が実際に買ったり、手にとるなどしてもっと詳しく
見る、といった「次の行動」に移るための情報を紹介します。
・商品の概要 商品名や主な特長、原料や成分などの表記
・価格 商品のお値段
・購入方法 どうやったら買えるのか「お申し込みはコチラ・・・」
・アクセス お店や施設の場合はこれが重要です

●エンディング
これは実はあってもなくても良いものです。
上記の「商品情報」で終わってもよいでしょうし、オープニングと同じ映像
をもう一度使って〆る、というような方法もあります。


次回は【3-5企画編5 台本の書き方3】
次は台本を実際に書くときのポイントです。



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