2012-01-18

台本の書き方1-自分で作る!PR映像制作ガイド-

【3-3企画編3 台本の書き方1】

さて、前回までの内容でVPに入れる内容を決めました。
今度は具体的な台本を作成することになります。

●台本を作る前に、まず「構成案」を作成する


構成案とは、VPの映像構成を書き表したもので、作品の映像的な流れ(順序)を
考えて並べていくものです。
「台本」との違いは、あくまで構成(=VPの流れ)だけを考えて作ることです。
つまり、台本は文字通り映像作品の「台」になる「本」なので、そこには撮影
する映像の具体的な内容や、ナレーションの内容、BGMの指定まで事細かに書き
記してあります。一方、構成案はVP作品に登場する各コーナーの順番を組み立て
るもので、あまり詳細な映像の内容はまだ考えません。

構成案は、例えて言うならビルの構造設計図に当たるもので、実は台本よりも
重要なものです。台本はこの設計図を元に、ビルの内装とか電設などの細部の
仕様を記したものに例えることができるでしょう。
大まかな枠組みをまず最初に冒頭から最後まで考えて決める。これが構成案を
作る作業で、台本はその後で作るのです。

また構成「案」と書いていますが、これは、この構成を作るという基本段階の
作業は当初は「案」として作られるということを示しています。
私たちプロの世界で言えば、例えば番組なら「今回はこういう構成でどうでしょ
う?」という文書を最初に作ってプロデューサーや放送局にこの「案」を提出
するわけです。もし、社内でVPを作るということになれば、予算を決済する上司
や担当者にどんなものを作るかという文書をはじめに出す必要があるでしょう。
これは台本でなく、この構成案が最適なものになると言えます。

では、具体的に構成案の作成方法を紹介しましょう。

●構成案で書く項目は3つ【コーナー名】【映像内容】【説明内容】
VP用構成案の例


















図のように、まずコーナーの名前、そのコーナーで見せる映像の概要、さらに
そのコーナーで説明する内容を書いていきます。
これが、上からVPの時系列順で配列されていきます。これが構成案の書面です。
構成案の書式例















【コーナー名】
「コーナータイトル」とも言われます。つまり、そのコーナーの内容が一目で
わかるような名前をつける必要があります。
【映像内容】
そのコーナーで現れる映像の概要です。どんな映像が使われる(撮影する)のか、
箇条書きで書き込んでいきます。
【説明内容】
そのコーナーで説明される事柄の概要を書いていきます。この例ではある程度の
ナレーション案を書いています。このナレーションは、台本の段階ほど練られた
ものではありません。仮のナレーションですが、ここで説明したいことはすべて
キッチリと決めておく必要があります。

●構成案の検討
これらを最後まで書いた後で、VPの構成についての検討を行います。
その商品の良さを紹介するために、最もわかりやすい順番に並んでいるか?細かい
説明コーナーが長すぎて退屈しそうなところはないか?大切な内容を漏らしていな
いか?社内の各方面に回覧して、意見を求めるのも大事なことです。
このような検討は、構成案の段階で行わなくてはなりません。細かいところまで
書き込んだ「台本」の状態になってから直さなくてはならなくなったら、その作業は
結構キツいことになります。

●構成が決まったら台本の作成
以下は、上記の構成案のもとに作成した台本の例です。
構成案にもとづいた「台本」の例














ここでは、具体的な映像のイメージと、ナレーションの内容を書き込んでいます。
とりあえず、今回は見せるだけ。

次回は【3-4企画編4 台本の書き方2】
次は台本の具体的な書き方です。

0 件のコメント:

コメントを投稿