2011-12-30

企画の作り方1-自分で作る!PR映像制作ガイド-


【3-1企画編1 企画の作り方1】

第6回は、そろそろ本格的なPRビデオの作り方に入ります。

まずは、どんな作品を作ろうか、という「企画」の方法です。企業が自社の商品や
サービスを紹介するための「企業VP」を作るという前提で説明を進めていきましょう。


■最初にテーマを決める
といっても難しいもんじゃありません。企業VPですから、テーマは「その会社で作って
る(売ってる)商品やサービスの紹介」ということになります。
例えば「商品Aを紹介する」というのがテーマです。もう少し詳しく言うと「商品Aの良さを
映像で顧客にアピールする」ということになります。
会社案内ビデオであれば「わが社の特色と実績をより良く紹介する」などがテーマと
なるわけです。

■テーマは紹介する商品の特長によって定まる
「商品Aを紹介する」というのがテーマ、と書きました。一見すると漠然とし過ぎてるよう
な気がしますが、商品を紹介するということは、その商品の最も重要な特長や良さが
自然とそのVPのテーマとなります。
例えば、この「商品A」が「入浴剤」だったとします。そして、その入浴剤の一番メインと
なる効果は「含まれている成分の働きによって体がよ~く温まること」だとします。すると、
それがそのまま映像で重点的に表現すべきことになり、自然とテーマになるのです。
『雪道でも良く止まる』タイヤ
『飛距離が伸びる』ゴルフボール
「『お肌にうるおい』化粧水
・・・これらは、その商品を紹介する映像作品のテーマとなっていくのです。
商品の効果や特長がテーマとなる










■1本の作品にはひとつのテーマ
1本の映像作品にテーマはひとつでなくてはいけません。「商品Aを紹介する」というテー
マの映像作品に、別のテーマである「商品B」や「C」を混ぜてはいけません。前にも書い
たとおり、仮に3商品をまとめた映像を見せた場合、せっかく紹介した商品Aの良さは、
3つめの商品を見せられた頃には印象が薄れているでしょう。

■「いつ・どこで・誰に・どのようにして」見せるか
「5W1H」ならぬ「3W1H」です。以下のようなことを企画するときに考えます。

・いつ(When)=その映像はいつ公開されるのか?
商品発売前の予告として公開するか、発売後、その商品が店頭にある一定期間に流し
続けるのか?というような日程的な意味と、屋外モニターで日中の12時~16時の間に
放映する、というような時間的な意味との二通りの考え方があります。
・どこで(Where)=その映像はどこで公開されるのか?
自社のホームページ上で動画配信するのか?店頭の小型モニターで放映するのか?
映像看板に組み込んで路上で流すのか?というような、映像が流れる場所を考えます。
・誰に(Whom)=その映像を見て欲しい人は誰か?
もちろんその商品のターゲット顧客なんですが、その顧客とはどのような属性を持つ
人々でしょうか?20~30代独身女性ですか?10代以下の女子?30代以上の既婚社会
人向け?ちいさい子供のいるママに?
・どのようにして(How)=これは上記の(Where)とほぼ同じことなのですが、
見る人の「見方」に着目します。例えば、映像看板で放映すれば、見る人は通りすがりに
その映像を見るでしょう。ホームページ上で配信する場合には、ある程度自発的な興味を
持ってパソコンに向かって見てくれるでしょう。屋外モニターなら、駅前で待ち合わせの時
に立ち止まって見てくれるかもしれません。

(具体例1)
・紹介商品:うるおい化粧水
・When 公開期間:店頭発売開始から3ヶ月間
・Where 公開場所:量販店、ドラッグストア店頭の小型モニター
・Whome 視聴対象:25歳~40代を中心とする女性
・How 商品陳列の直近で商品を選んでいる人に見せる

(具体例2)
・紹介商品:商品在庫管理ソリューション
・When 公開期間:発売開始以降、販売期間を通じて使用
・Where 公開場所:1)当社営業担当者が客先で見せる 2)当社ホームページ上
・Whome 視聴対象:営業先の業務担当者および決裁権者
・How 商談時に業務担当者に見せて優位性をアピールする

次回は【2-5基礎編4 企画の作り方2】
紹介する商品の特長などの要素を台本に落とし込む方法について説明します。

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