2011-12-21

機材の選び方2-自分で作る!PR映像制作ガイド-


【2-2基礎編2 機材の選び方2】

第4回は撮影のために必要な周辺機材についてです。


■三脚(必須アイテム)
VCT-60AV















アマチュアの撮影した映像を見ていて「見にくいな」と感じるのは、やはり手ブレです。
撮影対象をきちんと見せるためには、不用意に動かない映像を撮影することが一番
大事な基本です。しかし、最近のカメラはどんどんサイズが小さくなっていき、一般的
なビデオカメラでも片手に収まるほどの大きさしかありません。小さいのは良いこと
ですが、手持ちで腕が宙に浮いた状態でカメラを動かさないのは至難の業です。
そこで、ぜひとも用意していただきたいのが三脚です。
画像はソニーの三脚「VCT-60AV」ですが、脚を最大に伸ばした状態でカメラ位置の
高さが約1m46cmです。だいたい平均的な身長の人物の顔の真正面に来るぐらい
ですが、この程度の高さが最も使い勝手が良いと言えるでしょう。


■マイク(必須アイテムその2)
外部マイクもぜひ用意したい機材のひとつです。アマチュア撮影の映像でよくある
欠点が録音状態の悪さです。周囲のノイズにまぎれて肝心の話し声が聞き取りに
くかったり、風切り音がボ~ボ~うるさかったり・・・カメラに内臓されているマイクだ
けでは、作り手の思うような録音ができません。
ビデオ作品を作るというと、つい映像の撮影にばかり意識が行ってしまい、音に
関してはおろそかになってしまうことがあります。しかし、見る人にとって「何を
言ってるのかよく聞きとりにくい」というのは非常にストレスを感じるものなのです。
AT9941















おすすめは画像のオーディオテクニカ「AT9941」というマイクです。スタンドに立て
て卓上にも置けるし、カメラの上部に取り付けることもできます。インタビュー時は
手に持って使うことも可能で、非常に使い勝手の良い製品です。風切り音を防ぐ
フード(ふわふわのファーみたいなカバー)も付属しているので、野外の撮影でも
安心です。
このような一般的なマイクを「指向性マイク」といいます。マイクを向けた先の方向の
音声を特に拾う特長があるのですが、他にもバウンダリーマイクというタイプの製品
もあります。これは周辺の音声を円状にひろうタイプのもので、会議の様子などを
撮影する場合には、コの字に着席した出席者の真ん中に置いて録音します。
オーディオテクニカ AT9921
















■ライト(あればいいかな程度)
SONY HVL-HFL1















画像は一般的なビデオカメラ用ライトです。カメラの上部に取り付けて使用します。
このタイプのライトには欠点・・・というか特徴があります。光源がひとつしかないため、
例えば人物に向けてライトを当てた場合、人物(とくに顔)だけが白く平板になって、
背景がまっ暗になってしまいます。ちょうどスチルカメラでフラッシュをたいて撮影し
た状態と同じことです。
プロが照明を使って撮影する場合は、1個の撮影対象に対して普通3個のライトを
使います。詳しくは先々説明しますが、その目的は顔に自然な影をつけて立体的に
見せて、さらに背景にも照明をあてて映像を自然な感じに見せるためです。
しかしライトを3個用意するというのは価格的にちょっと困難かもしれません。
3灯、スタンド、ケースなどセットで18万円弱















現代のビデオカメラは暗さにも非常に強くなっていて、夜間の撮影でも街中であれば
照明なしでも十分に撮影できます。ライトは、人間の目で見ても照明が必要なほどの
暗さで撮影をしなければならない場合に限り、必要な機材と考えてよいと思います。


■ワイドコンバージョンレンズ(あると便利)
SONYのワイコン VCL-HGA07B















通称「ワイコン」といいます。カメラのレンズの先端にはめ込んで使う外付けのレンズ
です。「ワイド」という名前のとおり広角レンズの働きをします。これをつけることで通常
よりも撮影できる空間的な範囲が広がります。例えば大きな工場の内部などの広い
空間を撮影する場合に、床から天井までを1ショットに収めることでダイナミックさを
表現することができたりします。
とりあえず外付けレンズはワイコンがあれば十分ですが、この他に望遠レンズの働き
をする「テレコン」や接写用の「マクロレンズ」などがあります。
外付けレンズを購入するときには、使用しているビデオカメラに取り付けられるタイプ
かどうかを確認してください。

次回は【2-3基礎編3 編集用PCとソフトウェア】
編集作業に使うパソコンと編集用ソフトウェアについて解説します。

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