2012-03-03

映像制作のための用語 -自分で作る!PR映像制作ガイド-


【5-2制作編2 映像制作準備のための用語】

前回は、映像制作の実作業に入るにあたって、その作業の「段取り」が重要で
あることを紹介しました。
作業の段取りを関係する人々全員が理解するためには「制作スケジュール表」や
「撮影スケジュール表」を作るのですが、作業の項目や要素を記入するときに
必要な用語を知っておいたほうが各表を簡潔に書くことができるでしょう。

まあ、予定表を作っているときに「この作業は何て言えばいいんだ?」というような
ことで困っているのは時間がもったいないので、ここでまとめて説明しておきます。


●会議
制作に必要な打ち合わせは「会議」とか「打ち合わせ」とか「ミーティング」などと
普通に言います。
・企画ミーティング(会議)
・台本検討会議(ミーティング)
・撮影打ち合わせ 等です。
他に、たとえばVPの企画内容や台本を会社上層部に説明して決を取るなら
それは「プレゼンテーション(プレゼン)」となるでしょう。

●連絡
制作にあたって、関係各方面にいろいろなことを連絡する作業が出てきます。
これを書くには普通に「○○さんに▲▲の件を連絡」などと書けばよいのですが、
大事なのはこれらをいちいち書いて見れるようにしておくことです。
忘れたりないように。
・ロケハン出発7:00AM→スタッフ全員に連絡
・出演者にスタジオ集合時間を連絡 というように。

●スタッフの名称
プロのスタッフを雇わなくても、社内の人員で役割を分担するのであれば、
それぞれの役割に応じた名称を与えておきましょう。その方が一言でわかりやすく、
なんか楽しかったりもします。
・プロデューサー
・ディレクター
・カメラマン
・照明スタッフ
・音声スタッフ
・ヘアメイク
・スタイリスト
・出演者(モデル/タレント/俳優/ナレーター)などなどです。
それぞれにアシスタントが付く場合もあります。アシスタントディレクターとかカメラ
アシスタントなどです。

●作業の名称
・どんな内容の映像を作るかをイチから考えるのは「企画」
・その映像の中で登場する内容とその順番を決めるのは「構成」
・上記に基づき、作る映像やナレーションを完全に決めたのが「台本」
・撮影を行う場所を探し、実際に下見して決めるのが「ロケハン」
・撮影の準備作業全般は「仕込み」などと言いますが「準備」でよい。
・スタッフが撮影場所に到着するのは「入り」(例:スタジオ入り)
・機材や資材を撮影場所に持ち込むのは「搬入」(逆は「搬出」)
・撮影のためにカメラや照明を配置するのは「セッティング」
→撮影位置を変えるたびにセッティングを変えるわけです。
・出演者がメイクするのは「メイク」 衣装の着替えも含みます。
・映像の編集作業は「映像編集」
・音楽やナレーションを入れるのは「音入れ」
・クライアントや社内の決済者に完成した映像を見せるのは「試写」
→「直し」を指示されることがあります。

●映像用語
映像関連の専門的な用語は、この先の撮影編・編集編で説明しますが、
先に、この準備段階で知っておいた方が便利なものを紹介します。
・シーンとカット
「シーン」はその中に「カット」含んでいます。
例)
□シーン1「商品登場」
シーン1/カット1 商品のシルエットが現れる
シーン1/カット2 商品の一部のアップ
シーン1/カット3 商品の全体像が見える
□シーン2「商品使用風景」
シーン2/カット1 商品を手に取る女性モデル
シーン2/カット2 商品のフタを取る手元のアップ
つまり「シーン」は構成案に書かれた映像の内容のことで、「カット」はその
コーナーを実際に構成するひとつひとつの映像を指します。

・映像のサイズ
撮影する映像のサイズは、わかっていると便利です。「ビル全景撮影」と書けば、
大きな建物の全体を収めるようなサイズの映像だとスタッフ全員が理解できます。
「人物全身」とか「人物表情」や「商品の●●部分のアップ」というように映像の
サイズを書いておくと、どんな感じの映像を撮るのかというイメージを現場にいる
全員が想像できるのです。

次回は【6-1撮影編1 撮影の基本】
やっと実際の映像撮影について説明します。

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